聖書は、「旧約聖書」と「新約聖書」の二つから成っています。
旧約、すなわち「旧い(ふるい)契約」は、イスラエル民族の父となったアブラハムに与えられました。
それは、神がアブラハムを大いに祝福し、海辺の砂のように増え広がった子孫によって、地のすべての国々が祝福される、というものです(創世記22・16-18参照)。
そしてその契約は、イスラエル民族の英雄、モーセに引き継がれていきます。
長い間エジプトで奴隷化されていたイスラエルの民を救出し、約束の地へと導いたモーセ。
神が、彼とイスラエルの民に結んだ契約は、あの「十戒」に始まる神の教えを守ることによって、祝福が与えられるというものでした。これらが「律法」と呼ばれ、その内容は10にとどまらず何百項目と事細かく命じられました(出エジプト記19・5-6参照)。
その後登場する多くの預言者(神のことばを託された人々)によって、救世主の到来がさけばれていく様子を旧約聖書に見ることができます。
その預言をことごとく成就していったのが、イエス・キリストでした。
アブラハムへの約束通り、神は、そのアブラハムの子孫から、「地のすべての国々を祝福」する救世主を世に送りました。イエス・キリストの到来は、その誕生の何百年も前から、多くの預言者を通して語られていたことでした。
それは、かつてイスラエルの民だけに与えられていた神の契約が、全世界の国民へと広がっていくことを意味しています。
イエス・キリストは自分自身をこう表現しました。
わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。(マタイの福音書5・17)
かつてアブラハム、モーセを通して与えられたいくつもの律法の完成者が、イエス・キリストであると聖書は言っています。神の子であるイエス・キリストは力強く語りかけます。
まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。(ヨハネの福音書5・24)
これこそ、いま私たち一人一人に与えられている新約、すなわち「新しい約束」です。
だから、「信じる者は救われる」と聖書は言っています。
鈴木陽一






































